こんにちは、いじこです。
今回は、老後資金を運用しながら取り崩す際に、資金を延命する方法として使える『4%ルール』について簡単に説明します。
4%ルールとは、米国の大学で発表された資産運用に関する論文です。
定年後(老後)は年間生活費の25倍の資産を持っておく
25年分(年金などの収入以外の必要分)の資産を準備する。例えば、月々の不足分が5万円だとすると、5万円×12ヶ月×25年=1500万円。
この額を老後までに準備する必要があります。ただ、この金額も一律ではなく個々のライフスタイルによって変わってきますから、まずは自分の老後の収入(年金含む)を把握することが大事です。
資産は株式と債券の組み合わせで保有する
日本人の大好きな銀行預金ではなく、株式や債券などの有価証券で保有し運用しながら取り崩していくこと。(iDeCoや積立NISAなどで積み立てている投資信託も含む)
ここでのポイントは、株式だけでなく債券も入れるところ。基本的に債券の値動きは株式の反比例、この二つを組み入れることで値動き(リスク)を穏やかにする働きがあります。
この論文では、債券25%・株式75%以下で30年間運用し、毎年4%を引き出した場合、資産が0になることがなかったようです。これは、運用しながら取り崩したことで複利効果とリターン(利益)が4%以上あったから。
ただし、注意しないといけないのは投資先です。
分散投資が基本です。日本だけでなく世界(先進国や新興国)そして産業も分散させることが大事です。同じ産業だと値動きが似たようになる可能性がありますし。
資産の4%を毎年生活費として取り崩す
そのまんま、毎年資産の4%を引き出す。
運用しながら4%なので、毎年引き出せる金額は変わってきます。値動きがありますからね。
私的には、下がった年は引き出さず、そんな年の為にエマージェンシー用の資金をプールしつつ、そこから捻出していくのが良いかなと考えます。(下がっての利益確定を防止)
ちなみに、我が家では現在、積立投資は株式100%なので、3%程度の取り崩しにしようと思ってます。
最後に
人生100年時代といわれる今日この頃、上記のような方法で上手に大事な老後資金を延命し、お金の心配はできる限り少なくして心穏やかに生活していきたいですね。